ビオチンと掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症や掌蹠膿疱症性骨関節炎の治療に、ビオチンは効果があるといいます。

掌蹠膿疱症とは、手の平や足の裏に多数の膿疱が出現しては、しばらくすると皮が向けて消えるという状態を繰り返す病気です。膿疱は、無菌性です。

また、掌蹠膿疱症性骨関節炎を併発することが多く、特に胸肋鎖骨(鎖骨周辺や胸の中央あたり)に痛みが出ることが多いようです。
掌蹠膿疱症は原因がわからず対処療法しかできない難治性の病気と言われていましたが、ビオチンと整腸剤を飲み続けることによって治るといいます。
女優の奈美悦子さんがこの病気になり、ビオチンと整腸剤で治療した話が有名です。

この掌蹠膿疱症の原因は、ビオチン欠乏にあるとされています。
ビオチ欠乏によって糖質、脂質、アミノ酸の代謝がうまくいかなくなり、その結果、皮膚や骨に異常が出ます。

ビオチン欠乏を補い、同時に整腸剤で腸内環境を改善していくことによって掌蹠膿疱症は回復します。

ビオチンの効果が実際にあったケースです。
| このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ビオチンで治療する

アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症、糖尿病、尋常性乾癬の治療にビオチン治療は効果が期待できます。
特に掌蹠膿疱症のビオチン治療は定評があります。
アトピーや糖尿病にビオチン治療を用いている例は多くないのが現状のようですが、
ビオチン欠乏が病気の原因の場合、効果が期待されます。

ビオチン治療では
・ビオチン 9mg(ビオチンサプリメント)
・ミヤリサン 120mg(整腸剤)
・ビタミンC 1000mg
を飲みます(1日の飲む総摂取量・成人の場合)。

朝、昼、晩と8時間おきに
・ビオチン 3mg
・ミヤリサン 40mg
・ビタミンC 300〜350mg
を飲みます。

ビオチンは、本来、腸内でつくられるビタミンですが、
何らかの原因で腸内でのビオチンの調達ができなくなった結果、ビオチン欠乏を引き起こしています。
そのため整腸剤(ミヤリサン)をビオチンと一緒に摂取することが不可欠です。

整腸剤にはさまざまな種類がありますが、
ビオチン治療では、活性酪酸菌の入ったミヤリサンを飲むことになります。


但し、経口服用するステロイドホルモン剤、シクロスポリンやメソトレキセートなどの免疫抑制剤。エトレチネート(ビタミンA誘導体の一種)などを服用している場合、ビオチン治療の効果が出ないといいます。
(これらの薬は急に服用を中止するとリバウンド現象が起こるため、服用を見合わせるときはお医者さんに必ず相談し、徐々に減らすようにください)
また、一部の胃腸薬や一部の抗てんかん薬もビオチン治療の効果を妨げるといいます。


ビオチン治療をする際に、喫煙や過度の飲酒は厳禁です。
ニコチンやアルコールの代謝のために大量のビオチンが消費されるため、ビオチン治療の効果が出なくなります。

また、生卵の白身に含まれるアビジンは、ビオチンの腸からの吸収を妨げるため、ビオチン治療をしている間は生卵の白身は食べないようにすることが必要です。
(黄身や加熱をした白身は、まったく問題ありません)


ビオチン治療を開始後、アトピーでは2週間程度で効果が出てくるといいます。
掌蹠膿疱症や掌蹠膿疱症性骨関節炎では効果が出始めるのに2、3カ月かかり、2〜3年ビオチン治療を続けるようです。
| このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

赤ちゃんのアトピーとアレルギー

赤ちゃんの腸は、まだ腸内細菌が機能していないため自分でビオチンを作り出すことができません。
赤ちゃんは、母乳からビオチンを摂取しています。
母乳には、とても多くのビオチンが含まれています。

その一方で、近年、赤ちゃんがビオチン欠乏になっているケースが報告されています。
赤ちゃんのアトピーの治療のために飲むペプチドミルクによるビオチン欠乏です。
市販されているペプチドミルクにはビオチンが添加されていないため、このミルクを数カ月にわたって摂取した子どもにビオチン欠乏症が生じたといいます。

ペプチドミルクによるビオチン欠乏の子どもに、1日3mgのビオチンを投与し、ステロイド軟こう湿布と亜鉛化軟膏貼付を併用したところ、1年後にはほぼ治ったといいます。

また、2歳半のアトピーの子どもの血液中のビオチン濃度を測ってみたところ、ビオチン値が低かったために除去食治療に加えて1日4mgのビオチンを投与したところ、1ヵ月後には皮膚の状態が完治したといいます。
参考文献:
http://www.abbott.co.jp/medical/library/NSJ/NSJ-15.pdf
pdfファイルの18ページを参照

http://chiba-u-public-health.org/biotin/biochintoxx/xxxbiochinxxx.html


現在、アトピー治療用のペプチドミルクのビオチン量の調査をしていて、ビオチンを添加することが提案されているようです。


余談ですが。
赤ちゃんは、産道を通るときに母親が持っている細菌を受け継ぐと言われています。
そのため、母親がアトピーやアレルギーの場合、母親の腸内細菌のバランスが子どもにも受け継がれると推測されます。

フィンランドである実験をしました。
家族にアトピー発症歴のある妊婦159人に、出産予定日の2週間前から出産後6カ月までLGG(ラクトバチルス・ラムノーザス菌)を含むカプセルと、含まない偽薬カプセルのどちらかを服用してもらいました(出産後は、新生児にもカプセルを水に溶いて飲ませています)。
その後、2年にわたって状況を観察したところ、LGGを摂取した母親から生まれた赤ちゃんのアトピーの発症率は23%、偽薬カプセルを摂取した母親から生まれた赤ちゃん発症率は46%という結果でした。

日本でも、妊娠中にLGGを飲んでいたお母さんから生まれた赤ちゃんと、生後6ヶ月以降にLGGを飲み始めた赤ちゃんは、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの発症率が低いという結果が出たといいます。
(補足:LGG菌を使ったヨーグルトは、タカナシ乳業の「おなかへGG!」として製品化されています)

お母さんが腸内環境を整えることで、赤ちゃんのアレルギー体質は改善できると考えられています。

参考文献
『腸内環境学のすすめ』
| このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

相互リンク

ビオチンで掌蹠膿疱症、アトピーを改善しよう
体験エステでセルライト消えるかな
| このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。